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 筋診断法のあゆみ
河野忠男 日本筋診断協会会長

筋診断法は、島根県の鍼灸師である河野忠男氏が、創案し発展させた、非常にユニークな経絡治療法です。従来の経絡治療と違い、脉診による診断を捨てて、すべて筋肉の触診を通して異常を起こしている経絡を認識し、そして、治療すべき経絡を磁石や色体を使った独特の診断操法によって選定するというところに特徴があります。

創始者である河野氏は、現在現役をしりぞいていますが、治療家人生の大半を「橋本式脉診法」による経絡治療に精力をそそぎ、その修得に精進していました。晩年になり、後進の者にこの脉診法を伝えるということの困難さを悟り、なんとか、もっと容易にできる経絡診断法を作れないものだろうかと、思案していました。そういうときに、出逢ったのが、アプライドキネシオロジー (以降"AK"と略す)でした。

AKの創始者でカイロプラクターであるジョージ・グッドハートは、特定の内臓の機能低下は、特定の筋肉の機能低下を反映していることを発見し、特定筋の機能異常を解消すれば、それが、それと対応する内臓にもよい影響を及ぼすと考えました。グッドハートが実際の治療に用いていたテクニックは、カイロプラクティックの様々な技法や、経絡・経穴の刺激などでしたが、河野会長が昭和50年に受けた講義は、AKから発展した「TOUCH FOR HEALTH」という技術体系で、診断でみつけたポイントに指圧・マッサージをして筋力を調整するというテクニックでした。

河野忠男 日本筋診断協会会長 河野会長は、このテクニックや理論を、なんとか経絡治療に応用できないかと工夫をこらしました。その結果、AK理論の「筋力―経絡―内臓」の相関関係を「筋肉の異常緊張―経絡―内臓」の相関関係にとらえなおすことによって、何か面白いものができるのではないかと考えるに至りました。つまり、AKの特定筋の筋力テストを、特定筋の横断的触診におきかえて、特定筋の異常緊張と経絡異常の相関関係を追及していくこととなったわけです。

この後に、経絡異常と対応する筋肉の異常緊張及び圧痛は、その腹診点、母子穴に磁気をあてることによって瞬時に解消することがわかり、経絡の虚実の判定、治療側、治療点の決定のプロセスに一貫して磁気を用いるようになりました。この時点で、筋診断法の原形ができあがったといえるでしょう。

以上のように、ある程度の形のできあがりはじめた筋診断法は、その後、様々な臨床的な実験研究を繰り返し、治療で使用する経絡をできるだけ少なくし、治療具にも、改良を加えていきました。その結果、現在は治療経は1〜3経、治療穴は1〜3穴。治療具は、色体または磁石(ほとんど色体)を用いることによって、かなりの調整効果を出すことに成功しています。

筋診断法はその独特の診断操法によって、目で見ることのできない曖昧模糊とした経絡というものを、治療家にとって『対話』のできる、より身近な存在にしたといえるでしょう。

筋診断協会 会員 高松建文 (筋診断法虎の巻より引用)
白黒写真は日本筋診断協会ホームページより引用

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